日銀利上げ時代に迷う住宅ローン――変動と固定、どちらを選ぶ?

今、住宅ローンを利用している方や、これから検討されている方にとって、見逃せない重要なニュースがあります。
昨年末、日本銀行は政策金利を0.5%から0.75%へ引き上げました。
これは約30年ぶりの高い水準で、長期間続いてきた低金利・マイナス金利政策からの大きな転換といえます。
特に変動金利型の住宅ローンでは影響を受けやすいため、今後どのように考えるべきか整理しておくことが大切です。

住宅ローンは最初の10年でほぼ決まる

住宅ローンは35年など長期間にわたって返済するのが一般的ですが、
実際には返済開始から最初の10年で、支払う利息の約半分に達することも珍しくありません。
これは、返済初期ほど元本が多く残っており、その分利息が大きくなるためです。
だからこそ、住宅ローンの最初の10年間をいかに低金利で過ごせるかが、家計への負担を大きく左右します。

日銀の利上げが家計に直撃?返済額の変化を解説

政策金利が引き上げられると、今後、変動金利の見直しが行われる可能性があります。
たとえば、5,000万円を35年で借りた場合
金利が0.75%から1.0%に上昇すると、毎月の返済額は約6,000円増加するという試算があります。
わずか0.25%の上昇であっても、住宅ローンのような高額かつ長期間の借入では、家計への影響は小さくありません。

なぜ今も変動金利が有力な選択肢なのか

利上げ局面に入ったからといって、直ちに固定金利へ切り替える必要があるとは言い切れません。
これまで変動金利を選択してきた場合、固定金利との差によって、すでに金利負担を抑えてきた実績があります。

仮に金利が上昇したとしても、その影響を想定したうえで備えを行い、返済余力を確認しながら対応すれば、
結果として総返済額を抑えられるケースも少なくありません。

大切なのは、
「金利が上がる=すぐ不利になる」
と単純に判断しないことです。

家計を守る現実的な方法―ローン借り換えの活用

金利上昇への備えとして、住宅ローンの借り換えは現実的な対策の一つです。
より低い金利条件の金融機関へ借り換えることで、将来の返済額を抑えられる可能性があります。

ただし、借り換えには審査や手続きに時間がかかり、数十万円程度の諸費用も必要となるため、
事前にシミュレーションを行い、本当にメリットがあるかを確認することが重要です。

まとめ

日銀の利上げは、住宅ローンを改めて見直す良いきっかけになります。

・変動金利は「将来上がることを前提に備える」
・金利上昇に過剰に反応しない
・家計全体を踏まえ、無理のない返済計画を重視する

人生で本当に大きな買い物は、住宅そのものではなく「住宅ローン」です。
金利が動く時代だからこそ、冷静に、主体的に住宅ローンと向き合っていきましょう。