ランサムウェアについて

ランサムウェアとは、身代金を意味する「Ransom(ランサム)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた造語です。

ファイルを暗号化し、利用できない状態にすることで、ファイルを元に戻すための金銭(身代金)を要求するマルウェアがランサムウェアと呼ばれます。2017年には「WannaCry」というランサムウェアが世界中のコンピューターに感染し、大きな被害を引き起こしました。感染の影響で、多くの企業の工場が稼働停止に追い込まれ、イギリスの国営医療サービスを担うNHSでは手術の中止や診療の遅延といった深刻な問題が発生しました。暗号化されたファイルの復元は非常に難しく、身代金を支払っても回復が保証されるわけではありません。そのため、ウイルス対策ソフトの使用や、脆弱性を修正するパッチの適用など、セキュリティ対策を徹底し、感染を防ぐことが最も重要です。