見落としがちな保険の3つの問題点と解決策

はじめに
愛媛県は持ち家率が高く、家族で暮らす世帯が多い地域です。住宅ローンや教育費、親の介護など、守るべきものが多いため、保険への関心も自然と高まります。しかし、安心のために加入した保険が、かえって家計の負担になっているケースも少なくありません。
「アクティブ愛媛総合センター」には、毎月多くの保険に関するご相談が寄せられています。その中で見えてきたのが、愛媛県民が特に陥りやすい3つの傾向です。今回は、それぞれの落とし穴とその解決策を、事例を交えてご紹介します。
落とし穴1:「保障の重複」
よくある重複例
- 団体保険と個人契約で同じ入院保障がある
- 医療保険と共済の両方から給付金が出る
- 住宅ローンに付帯する火災・地震保険と別契約が重複している
事例紹介
今治市在住の40代ご夫婦は、入院給付金が3つの契約で重なっていました。保険を見直した結果、月額8,600円の保険料を削減でき、浮いた分を教育資金に充てることができました。
見直しの手順
- 保険証券をすべて確認し、「誰が/何に対して/いくら保障されるか」を一覧にする
- 重複している保障を削除し、必要なものだけを残す
- 節約できた分は貯蓄や資産形成に活用する
落とし穴2:更新型保険の保険料上昇
更新型保険の注意点
更新型の保険は、年齢が上がるにつれて保険料も上昇する仕組みです。契約当初は安く感じても、40代後半から急激に負担が増え、老後資金に影響する可能性があります。
事例紹介
新居浜市の50代男性は、更新によって月額保険料がほぼ倍に。終身型へ一部切り替えることで、60歳までの総支払額を約90万円削減できました。
見直しのステップ
- 次回の更新時期と更新後の保険料を確認
- 60歳までに支払う総額を試算
- 終身型や掛け捨て型と比較し、長期的に有利なプランを選ぶ
落とし穴3:ライフステージの変化に未対応
保障の見直しが必要なタイミング
子どもの独立や住宅ローンの完済後も、昔のままの保障内容を続けている方が多く見受けられます。
事例紹介
西条市の50代ご夫婦は、死亡保障を減らし、個人年金と介護保障に振り分けることで、老後の年金が年間60万円増加しました。
見直しのステップ
- 過去3年間で変化した家族構成・住まい・仕事・健康状態を整理
- 今後守りたい優先事項を3つに絞る
- 死亡保障を減らし、老後・介護に備えた保障へ再配分
◆まとめ
保険は「入ったまま」「そのまま」にしておくと、重複や過剰、時代遅れの保障になりがちです。
団体保険と個人契約の重複、更新型の保険料急増、子どもの独立後の死亡保障の過剰など、見直すことで家計や老後資金に余裕が生まれます。
実際に、今治市・西条市・新居浜市の事例では、保障の整理や切り替えによって、月額保険料の削減や年金の上乗せに成功しています。
見直しのポイント
- 保険証券を一覧化し、重複や不要な保障を確認
- 更新時期や将来の支払額を試算
- ライフステージに合わせて保障の優先順位を再設定


