サラリーマンもぜひ活用したい確定申告

確定申告は、多くのサラリーマンにとって見過ごされがちな節税のチャンスです。
多くの方が源泉徴収だけで税金を納めていますが、それだけでは十分ではないことが多々あります。

まず、医療費控除について考えてみましょう。
年間で10万円以上の医療費(保険適用分を除く)がかかった場合、それは税金の控除対象となります。風邪薬や頭痛薬、花粉症の薬、湿布など、ドラッグストアで購入したものも含まれますし、子供の歯科矯正も対象です。これらのレシートをしっかりと集めておくことで、かなりの節税が可能となります。

また、ふるさと納税も見逃せません。寄付した金額は一定の範囲内で所得税や住民税から控除されますし、地域特産品を受け取ることもできます。
これにより、地域貢献と節税を同時に実現することができます。

小規模企業共済等への加入も重要です。これは自営業者向けの制度ですが、副業で自営業をしているサラリーマンも利用可能です。
将来の備えとなり、税金の節税にもつながります。

さらに、iDeCo(個人型確定拠出年金)への加入もお勧めです。
こちらは所得控除が受けられるだけでなく、老後の資金形成にも役立ちます。

株式の取引で損失が出た場合には、別の証券会社の口座で利益が出ていれば、その金融商品の売買で得た所得や所有する株式の配当金から損失を差し引いて、所得税を軽減させることができます。これを「損益通算」と言います。また、すべての口座を通算して損失が残った場合には、確定申告を行えば以降3年間は株式売買による利益や配当利益と損益通算することができます。

これらの控除を活用するためには、自分で確定申告を行う必要があります。源泉徴収だけではこれらの控除を受けることはできません。サラリーマンの皆さん、確定申告は面倒かもしれませんが、しっかりと節税のチャンスを活用して、賢くお金を管理しましょう。節税は将来の大きな貯蓄につながります。